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闇に咲く華

第2章 本編1〜70


「何色の布がいい?」
「政宗兄ちゃんの色は青だべ?これにするだ」

青色系の3色の布を選んだいつきちゃんがお裁縫箱を手に、にこにこしながら作業をする。
私も、元親の眼帯を見本に教えるけど、この子聡いからすぐ覚えてくれるのですよね。

・・・何やらうちの保護者と時雨さん3人で会話してる光景がシュール感パない。
元就の所もそうだけど、うちの保護者に憧れて忍を付けるってブームなのですか?

「いつきちゃん」
「何だべ?市姉ちゃん」
「市、3日後には尾張に帰ろうと思うの」

そう伝えたら手が止まって、しゅんとした目で見つめられた。

「そだ・・・市姉ちゃん、ここのお姫様じゃなかったべな」
「政宗達と一緒に、いつでも遊びに来て、良いからね?」
「!・・・うん!」

ちょっと泣きそうになって焦ったけど、この子は我慢強い子だ・・・
頭を撫でたらいつきちゃんがにっこり微笑んだ。

「眼帯、作ったら、政宗喜ぶね」
「うん!そうだと良いだな」

いつきちゃんが布の型を取り、縫いつけ
私が刺繍を施して。2人の共同作業ですよ?

途中で義姫さまも加わり、いつきちゃんが残りの3日は私と寝たいと言い出して。
帰るまでべったりになってしまいました。くう・・・このまま連れて帰っていい?

私といつきちゃん、義姫さまと3人共同で作った3枚の眼帯に
政宗が嬉しさではっちゃけて・・・政道と成ちゃんから抗議の声が上がったのは
言うまでもないですよねー・・・

まあ、そのあと2人にも色々作ったのは・・・大変でした。
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