第2章 本編1〜70
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暫く豊臣でお世話になってから。尾張に帰って来て
兄さまと義姉さまに竹中さま達から頂いた物を見せた。凄く嬉しかったから2人に報告したかったのですよ!
「まあ、お市。素敵な贈り物ね」
「うん、凄く嬉しかったの」
思わずにまにま~っと笑って、鏡と髪飾り、護身刀を見せる。
だって、あの竹中さまですよ?三成、吉継もこんなプレゼントする性格じゃないのに買ってくれたんだもの。
護身刀は外国らしく装飾と宝石が飾ってあり。美術品とも言える品物。
鏡は硝子製の綺麗な物だし、髪飾りは銀で出来ていて宝石も装飾されていて着けるのが勿体無いくらい。
「この髪飾り、お市の真っ黒な髪に凄く似合うわね」
「義姉さま、ありがとう」
「竹中の小僧もようやりおるわぁ」
あ、そういえば義姉さまにもお土産買ったんだ。
「義姉さま、これ市からお土産」
私の鏡とは装飾は違うけど、義姉さまのイメージピッタリの鏡を見つけたので買ってきちゃったのですよ
「まあ・・・綺麗、はっきり写るのね、この鏡。ありがとうお市、大切にするわ!」
わあい、義姉さまが喜んでくれたので私も嬉しいです。
豊臣の3人からプレゼントしてくれた髪飾りはその場で着けて。他2つは大事に使おう。
護身刀はどこに着けておこうかな・・・やっぱ着物の袖の中とか懐?鏡は毎日使いますよ。
「それで姫様はご機嫌なのですね」
「うん」
「良かったな」
自室に戻って色々見せたら、ご機嫌なのバレバレでした。
後日、兄さまに呼ばれて、何かなと思ってお部屋に行ったら。
水色の、まるで織姫様の様な綺麗な装束を頂きました
兄さま・・・ちょっと対抗してないかい?嬉しいけど。
暫くこれ着てようか・・・可愛いし。
しかも貰った髪飾りとの相性も抜群でした。兄さま素敵。