第2章 本編1〜70
「半兵衛さんが豊臣の者以外に相談してるの初めて見た・・・」
「島君、言っておくけど市姫は僕より聡い子だよ?」
それは飛躍しすぎですよ竹中さま。10歳の時から政務してるって言ってからどうも私を過大評価してるよね。
「三成君も吉継君もこれからの勉学の為についてくるかい?」
「はっ、お供致します半兵衛様」
「面白そうよナ」
竹中さま、ナチュラルに左近くん外してるよね。
「あれ、俺は要らないっすか?」
「君は付いて来て理解できるのかい?来たいなら反対はしないけど・・・」
そんなアホの子を見る様に見ないであげて下さいな。
南蛮の商人ねぇ、お小遣い持ってって何か買おうかな。
皆で港に行ったら結構大きめの商船、竹中さまを見つけた商人がカタコトの日本語で話かける。
「カタコトだと通じにくいかも知れないから市姫、お願いしていいかい?」
「うん、分かった」
商人さんに向き合い、この方は英語かな?
「It does not matter in their native language, it should be a description of the goods(母国語で構いませんよ、品物の説明お願いできる?)」
「Oh, do you know here of words, you will be saved(おお、こちらの言葉を理解しているのですか、助かります)」
「うわぁ・・・姫さん本当に南蛮語話せるんだ・・・」
「左近、貴様さっきから市を貶してばかりだな?」
「い、いえ違いますって!怒らないで下さいよ!?」
「島君ちょっと黙ってもらえるかい?」
「はい、黙ります」
さて、静かになった所で交渉始めますか・・・
豊臣が交渉したい商品は無事、買いつける事に成功したけど。
商人さんは上機嫌で私の前に綺麗な宝石のアクセサリーやらを見せ始めた
『こんなに上手く交渉が出来るとは思ってませんでした。お嬢さん用に見目が美しい品物は色々ありますが見ていきますか?』
おや、ちょうど物色しようと思ってたので出してくれて助かりました。
『これ、硝子で出来た鏡ね、こちらに未だ無い品物ね・・・』
『お目が高いですな、お嬢さんは豊臣の姫様で?』
『ううん、市は尾張の、織田の者なの』
『そうでしたか!いつもお世話になってます』