第2章 本編1〜70
06
「市、安芸と豊後に行くなら気をつけろ」
「何で、また?」
大阪城を出て、黒羽と雹牙と3人で馬に乗ろうとしたら三成に忠告食らいました。
ザビーさん商人ですよ?ザビー教は・・・あるのか?
安芸にも気をつけろって・・・何か問題でもあったのかな。
とりあえず、嫌な予感がして先に出雲に行き、晴久にお願いして着いてきて貰った。
「何でまた急に」
「三成が安芸と豊後に気をつけろって」
「は?何で義兄上のとこが?」
やっぱ疑問に思うよねえ。
そして安芸の、元就の居城へ着いたら兵の方達が思いきり走って来た。なになに!?
「市姫様!!尼子様!!どうかお助け下さい!」
「え、何?」
「お前等どうしたってんだ!?」
「殿が、殿が・・・とにかく、元就様の自室に行ってくださいませ!」
何か押し出される様に城の中に連れて行かれたけど。元就、何があったし
「何があったと思う?市」
「わからないわ、でも・・・」
元就と言えば。乱心されたと言われたら。アレしか思いつかないんだよね!
スパーンと元就の自室の襖を開けたら部屋の中心に元就が立っていて
向こう向いてるから分かんないけど・・・
「元就・・・?」
「市、か?」
受け答えは出来てる、けど何か違和感を感じたと思ったら
「我はサンデー毛利!此度はザビー様より愛を教え仕った!」
「「ええええええ・・・」」
何でサンデー降臨してるの元就。
ザビーさん商人だったはずだよね?布教してなかったよね?
どうしてこうなった!
てか原作と違って此処の世の君は家族もきちんと居るし幸せだったはずだよね!?
ちょ、弘元さま!輿元さま何処に行ったの?助けてーーー!?
「おま、義兄上!正気・・・じゃねえな!何だその微笑み!」
晴久のツッコミが色々追いついてません。
とりあえず、晴久と目を合わせ、お互い頷いてから元就に婆娑羅技を繰り出して
スパパパパンッと元就に平手打ちし。気を失った所でお日様のよく当たる所に干した。
これで元に戻らなかったらどうしようか
晴久と向かい合って座り、うんうん唸る。