第2章 本編1〜70
「あれ?姫さん何で厨にいるんスか?」
「あら、左近くん」
大阪城滞在2日目で左近くんに再会しましたよ。勝家の家にどんだけ居たのかなと思ったら・・・
「左近くん・・・変な臭い」
何か、煙草みたいなお酒みたいな色々な臭いが混じってくちゃい・・・
「あー、多分さっきまで鉄火場に居たっすからね、三成様にバレる前に消してき「誰にバレる前だと?左近」・・・み、みみみみ三成様ああ!?何でここに居るんスか!」
「貴様ァ・・・鉄火場はもう行くなと命じただろう!」
あらら、左近くん三成にバレちゃったやね・・・
てか、禁じられたなら行くなよ左近くんや・・・
左近くんは三成に首根っこ掴まれて厨からズルズルと引きずり出されて
・・・見えない所で戦ってる様な音が聞こえるよ?
シバかれたな、これは。
「ヤレ、犬が帰ってきおったか」
「吉継、朝ご飯できたよ」
「あい、あい、成らば三成も呼んでやろ」
三成も三成だけど、左近くんも大概だよね。微妙な主従関係。
まあ、いいか。私や皆に被害がかかるわけでもないし。
ねねさんも手伝いに来たので、お膳の運び手伝ってもらいました。
左近くんごめん、君が帰ると知らなかったから朝ご飯用意してない。
左近くんのは女中さんにお願いしよう。
「え!?何か俺だけ料理違くないッスか!?」
「貴様が急に帰って来るのが悪い」
三成ってば左近くんに厳しいよねえ・・・