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闇に咲く華

第2章 本編1〜70


「というわけで、少しの間。勝家には市の下について貰いたいの」
「貴女の命であれば・・・逆らいません」

無表情に頭を下げる勝家にちょっとイラッとしたのは内緒ですよ。
下がった頭を無理矢理上げて目線を合わす

「お、お市様?」
「市はね、貴方を従僕にするためにお預かりしたわけじゃないの」
「ですが・・・私は・・・」
「兄さまも、謀反を起こしたのは若気の至りだと認めて下さったの」

だから、自分を殺さずに、以前の様に表情を見せて欲しい。
そう言ったら目が大きく見開かれた。

「まだ、やり直しがきくの、それを分かって?」
「・・・はい、お市様」

ほんのり頬を染めて、承諾して下さいました。
んー、すこーし時間がかかりそうだにゃー

「捨てて来なさい、姫様」
「ちゃんと面倒見るから!お願い」
「あ、あの」
「お前等何の茶番だ」

勝家の感情が戻るまでお世話していい?と聞いたらお母さん(違)に怒られました。
いや、全然、ノリにノって話してるんですけどね?

「そろそろ止めとけ、柴田殿が困っている」
「はーい」
「全く、貴女ときたら。急なんですから」
「思い立ったら即行動!」
「胸を張って威張るな!」

まったく、うちのオトンはツッコミが激しいんだから。

そんな忍と主のやり取りに柴田さん唖然としていますよ?

「勝家、許可もらいました」
「え」

今の会話で?って言いたそうですね。これがうちの通常運転なんですよ。
まあ、普通に生活しててくれれば良いんです勝家。

「大体、姫様は私達に内緒で行動するのが多過ぎます」
「迷子になっても助けてやらんぞ」

見ざる言わざる聞かざるでシカトしてたら脳天にチョップ食らった。いたあああ!

「期間は決まってるから大丈夫」
「何が大丈夫かは分かりませんが、きちんと責任を持って行動して下さいね」

黒羽・・・言い方がお母さんなんだけど・・・

「と、いう訳で。勝家、よろしくね?」
「は、はい・・・宜しくお願い致します」

勝家動揺してるのが目に見て分かるよ。
おかっぱな髪がサラサラで羨ましいなぁ
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