第2章 本編1〜70
「あ、そういえば」
「ん?」
「元親の眼帯作ってみたよ」
「マジか!ありがとな市!」
小物の箱から出した紫色の生地に、長曾我部の家紋を入れてみました。
元親に渡したら早速着けてくれた。鏡を見せて着け心地はどうかと聞いてみたら
気に入ってるくれたみたいです。
「晴久には、これ」
晴久にも作ったよー、白いバンダナ風の家紋入りの額当て。
「お、ありがとな」
小さい頃からお裁縫を習ってたお陰です。
大分上達しましたよ、裁縫技術。
着物は流石に作れないけど、前世にあったお洋服とか作って売ってみたら割と好評なんですよ。
特に下着とか。女性に大人気。
南蛮の商人さんと交渉して今、共同で色んな物を作ろうと構想を練ってるんです
ザビーさんって良い人だよねー
交渉のお礼に洋食作ってあげたら泣きながら食べてたけど・・・
やっぱり向こうの味が恋しかったんだなと思った。
そういえばザビーさんが何か相談したいって言ってたっけ。今度豊後まで訪れてみますか
「できたっと」
「ほう、中々良い出来よな」
黒羽と雹牙の装束が完成したので披露したら褒められました、やった。
あとは本人達に渡すだけ、と裁縫道具をしまった。
「相変わらず器用だな、市」
「今度、何か作ろうか?」
婆娑羅屋行けば婆娑羅衣装の材料も手に入ると思うんだよね
とりあえず、3の衣装が使えなくなってるし、吉継の戦装束でも作ってみる?
少し足が不自由だけど病気も治ってる事だし。
ずっと着物のままじゃ戦いにくいでしょ
元就と元親の第二衣装はすでに製作済みなので何でもバッチコイ
「我は、朱と白の色が良い」
「わかったよ」
「あい、済まぬな」
その美貌でその話し方って良いよね、吉継。
三成にも家紋入りの何かを作ってあげようかな