第2章 本編1〜70
02
私のお見合いの事で豊臣、毛利、尼子、長曾我部のとこから幼馴染みがやって来ました。
こっぴどくフったのが耳に入ったそうですよ。わあい・・・
事の経緯を話したら晴久、元親、吉継は大爆笑
元就と三成はしかめっ面して
「その男は阿呆よな、市の前で信長公はともかく忍2人を貶すとは」
「半兵衛様から正義馬鹿と聞いていたが、酷い思い込みだな」
「言いたい事は大体、言い返したよ?」
「市の堪忍袋の緒が切れたら奴も只では済まぬであろう」
うん、私もよくブチギレしなかったなと思ったわ。
木に当たってしまったけれども。
「市の性格を何も知らずに、ヒヒヒ。奴の驚いた顔が見てみたかったワ」
「正論吐いたら黙ったよ?」
「お前も見合いの場でよく言えたな」
「浅井さんのお姉さんも非を認めてたし?」
「浅井長政の姉ったら、京極マリアかよ」
「しつこい様であれば私が斬滅してくれる」
こんな優しい友人に、恵まれたなぁと思う。
「暫く、縁談はいらないかな・・・」
「よくぞ耐えたナ」
ちょっとげんなりして言ったら吉継に撫でられた
行き遅れでも何とでも言いなさい。"私"にはあの方は無理でした。
原作お市はあそこに惹かれたのだろうけど私は無理です。
ちょっと政務に精を出してサッサと忘れよう。
生地とお裁縫道具を出して型を取りチクチクと縫っていく
黒羽と雹牙の忍装束を私専属の証として作っていこうかなって思ってるんですよ。
いつまでも織田カラーの真っ黒じゃちょっとつまらないし。
紺色と黒の生地を使い、一応デザインは決めてあるんだよね。
「市、何を作って居るのだ」
「黒羽と雹牙の忍装束。どうせだから市専属だって、分かるように型を考えたのだけど・・・」
皮とか加工するの大変なんだよねー、こう言う時って婆娑羅者の腕力発揮の時です