第1章 幼少期
同じ様に勢いをつけてダイブした。
「ぐおっ」
「ぐぇっ、おまっ!?」
「ふふふ、朝ご飯できたよ?」
ごろごろとにゃんこの様に甘えてたら
「うら!」
「よっと」
「わ」
2人の掛け布団に包まれてしまった。やられた。
「おし、市。布団畳むから先に行ってろ」
「うん」
もぞもぞと布団から這い出て2人に手を振り、皆の集まってる広間に向かった。
「あら、市ちゃん髪の毛が跳ねちゃってるわよ?」
「ははは、佐吉君から聞いたよ?凄い起こし方したんだって」
「皆に、やってきた」
「弥三郎と三郎四郎にもやったのかお前」
ねねさんにクスクスと笑われながら、髪の毛をすいて頂きました。
「ったく、もう少し静かに起こせないのかよ」
「弥三郎と三郎四郎には、遠慮はしません」
「いや、しろよ?」
皆集まったとこでおせち披露ですよ
「凄い・・・色とりどりで豪華だね」
「ふむ、市姫は何でもできるのだな・・・」
「美味しそうね、秀吉、半兵衛。皆も沢山食べてね」
実はお正月用に現代風のテーブルを作って貰って、1つの食卓で食べるのですよ
「あー、市の料理うめえ」
「弥三郎、ご飯ついてる・・・」
「流石市だな」
「この豚汁?もうまいな」
「ふふ」
わーい、幼馴染みが素直に美味しいって言ってくれたので嬉しいです。
「佐吉と慶松は?」
「・・・うまい」
「美味よ」
「良かったわね、市ちゃん」
「うん」
頑張って作ったご飯は、3が日までに綺麗に食べて下さいました。
「市姫、本当に豊臣に嫁がない?」
「兄さまに、聞いてね?」
真顔で言わないで下さい竹中さま。