第1章 幼少期
「良かったね、神楽」
「市姫殿、松寿丸様、和解の場を有難う御座います!」
「これからも精進せよ」
「御意」
何とか少し確執が取れた所で皆でワイワイお話してたら
「市姫、皆、失礼するよ」
にこにこ顔で竹中さまがお部屋に入ってきました。
あ、後ろに佐吉と慶松も居る。
「ほら、佐吉君、慶松君。彼らは信頼できる子ばかりだから」
「佐吉、慶松、おいで」
私が手で呼び呼びしたら恐る恐る部屋に入ってきた。
寺での件があるから怖いのかな、やっぱ
私の両側に座った2人に微笑む
「その子達は、市のお友達、毛利の松寿丸、尼子の三郎四郎、長曾我部の弥三郎」
「宜しくな!」
「ふん」
「三郎四郎だ、宜しく頼む」
松寿丸、挨拶くらいしようか。
「この子達は、先日竹中さまが寺から引き抜きをした佐吉と慶松ね」
「お前の髪、俺と同じ色だな、佐吉」
「貴様、男だったのか」
「「「「ぶっ」」」」
佐吉の発言で私含め全員が吹いた。
「ちょ、おま。俺はこれでも男だ!」
このやり取りでお互いの緊張がとけたのか、ケラケラ笑って、色んな話で盛り上がった
「で、その時市が・・・」
皆、本人の前で会った時の暴露は止めようか。
本気で恥ずかしいから。