第1章 幼少期
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朝起きて厨に行き豆腐を作ってから朝御飯の支度です
焼き魚にお浸しに豆腐のお味噌汁。
白いご飯をよそって出来上がり。
戦国時代には有るわけない豪華なご飯だけど妥協はしません。
病人2人の免疫力強化キャンペーン中です。
さて、皆さん起きてるか様子を見に行かなきゃ
佐吉はさっき木刀で素振りして鍛練してたから起きてるの知ってるから
残りは慶松ですね。
黒羽と雹牙には実家までお使いに頼みました。
ちょっと肉類が欲しかったんだよね、あと政務も持ってきてとお願いしたので
帰ってくるのは明日かな?
「佐吉おはよう」
「ああ」
「もうすぐご飯だから準備しといてね」
「分かった」
稽古中の佐吉に声をかけてから水をくんで
慶松の部屋まで来て声を掛けたら起きてるみたいなので襖を開けた
さ、ちゃちゃっと包帯取り替えようか。
最近の慶松の肌は膿は出て来なくなったので傷の治りかけ状態
まだ赤みが残ってるけどね。
「慶松、痛みは?」
「不思議な事に、殆ど無くなったワ」
「という事は少しだけ痛むのね」
「・・・左様」
此処に来てからほんの1月こんな会話を繰り返してるけど
竹中さまも慶松も見違える様に良くなってますよ。
竹中さま、最近顔色が凄く良く感じますね
まあ、ただ清潔にしてた訳じゃないんだけど
お薬も作ってちゃんと処方してます。
あと睡眠も大事なので夜になったら無理矢理竹中さまを寝かせる様にしてるし。
よく私も佐吉と慶松と3人で、日向ぼっこしながらお昼寝もしたり
充実してますよねー。楽しいです。
「今日の朝餉も豪華だね」
「手間はそんなに、掛かってないよ?」
「うん、でも市姫が来てからご飯が楽しみになってきてるんだよ?」
あら、そうなのですか。それは嬉しいです。
「佐吉君と慶松君も市姫の用意するご飯はしっかり食べるしね」
「は、半兵衛様」
「賢人よ・・・それは内緒と・・・」
「あらあ、良かったわね!市ちゃん」
ツンデレか、ツンデレなのか?2人とも。
私が聞いても素っ気ないくせにー