第1章 幼少期
43
冬の間、大阪城でお世話になるお約束をしたので現在大阪城なう。
日々、竹中さまと慶松を診てるので忙しい忙しい。
竹中さまは結核ではなく、過労による免疫の低下。
息苦しさと咳は・・・何というか肺炎に近かったけど気合で完治できそうですが
竹中さまも佐吉も慶松も生活習慣が悪過ぎる!
栄養つけて免疫力高くすれば治るよ!本当に!
「決めた」
「何をだ、市」
「竹中さまや佐吉、慶松のご飯は市が作ります」
「え、ちょっとまって市姫?」
「市が作ったら、食べてくれる、でしょ?」
婆娑羅を開放しながらそう言ったら、3人はこくこくと頷いてくれた。勝利。
「まあ、市ちゃんが作る事になったの?羨ましいわね」
「豊臣さまと、ねねさんの分も、作るよ?」
「本当?市ちゃん良いお嫁さんになれるわね」
いつもお世話になってる南蛮の方に文を出して、冬の間こっちでも色々輸入して貰える様に頼もうか。
ご飯を食べる時の絶対の約束は、皆で一緒に食べることです。拒否は許しません。
「・・・市が小さな母親の様よな」
「病気を診て貰ってる分反対もできないしね・・・」
そこの病人2人、聞こえてますよ!冬の間だけ私は鬼のお母さんと化しますよ!
佐吉も寺で私に助けられた手前、何も反論せず大人しいんですから君達も見習いなさい。
この提案には豊臣さまも、ねねさんも大賛成してくれました。
竹中さま?日頃どんだけ不摂生なんだ。
女中の方に皆のご飯は私が作るねと伝えたら喜んで許可して下さいました。
さーて、何作ろうかな、調味料は織田の忍の方に沢山持ってきて貰ったので、何でも作りますよっと。
漁師さんから、ひらめ、鯵、鮪を頂き
今日はお刺身と、あら煮とつみれ汁でも作りましょう
そういやこの時代はまだお刺身が普及されてないね・・・
どんな反応するのかなーと思いつつ、女中さんも私の作る物に興味深々なのか
見られながらちょっと恥ずかしかったけど作ったよ!豊臣家とうちの3人合わせて8人分。
運ぶのは量が多いので黒羽と雹牙とお姉さん達に手伝って貰って運びました。どやぁ!