第1章 幼少期
ああ、この子達に決めたんですね。竹中さまが2人を呼び、そして初めに会った和尚も呼んで。
「佐吉君、慶松君、豊臣に来ないかい?」
「「えっ」」
「お言葉ですが竹中様、この2人は・・・」
「集団で暴力を奮って居たのを見ぬ振りしていた和尚の意見は聞いてないよ」
「佐吉、慶松よ」
「はい」
「は、はい」
「我が豊臣に来い、力を貸してくれるな?」
豊臣さまのお言葉にねねさんも嬉しそうに頷いて
佐吉と慶松は、初めて人に必要とされたのが嬉しかったのか涙を堪えて
「「勿論です」」
大阪城なら慶松の皮膚炎も治りそうね、良かった良かった。
「市姫、彼等を紹介してくれてありがとう」
「市、感謝する」
「ヒヒ、出世したらば礼はする」
あれ、2人にも感謝されたけど・・・まあいいか。皆で大阪城に帰ろうね。