第1章 幼少期
自綱の言うとおり、雑談をしてたら黒羽と雹牙が正装で迎えに来て
広間で三木さんとご対面でした。
「貴女が噂の織田の姫君ですか、私は先刻に改名をした姉小路良頼と申す」
「織田信長が妹、市です」
「父上、姉小路とは・・・俺は姉小路自綱と?」
「否、これからは姉小路頼綱と名乗るがいい。黙っていてすまんな」
「いえ、」
「これからは頼綱さまって呼べば良い?」
「さまは要らぬ、呼び捨てでいい」
「うん」
少し嬉しそうに、頼綱は微笑んだ。
「頼綱、市姫と随分仲良くなったな」
お父様、そりゃ一緒に炬燵に入って雑談してたら仲良くなりますって
「市との会話は、有意義でした」
「そうか」
兄さまの横に移動したら、ふと頭を撫でられて。
「大儀であった」
子守りのお礼を言われました。
・・・てか向こうのが年上だったんだけど。兄さま?