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闇に咲く華

第1章 幼少期


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尾張に久し振りに帰宅です
奥州と甲斐、伊勢寿丸の家臣さんの所で大分のんびりしてたら。

尾張に帰ってから雪がちらつく景色になりました。

本格的に降る前に帰ってこれて良かったでっす。

私が再現させた、火鉢を居れたおこたの中に入ってマッタリしてたら兄さまが来る気配を感じ
佇まいを直して待機。

「市ぃ入るぞ」
「兄さまどうぞ、どうしたの?」

兄さまも寒いのか、私の正面側のおこたに入り頭を撫でてきた

「市に頼みがあるわぁ」

あら、兄さまが私に頼み事とは珍しい、何か作って欲しいご飯とかあったの?

「今、飛騨南部の三木という者が子を連れて尋ねて来ておる」
「お子の相手をすれば、いい?」
「うむ」

三木、知らないなぁ。飛騨南部と言ったら姉小路の領地だよね
家臣か主君でも来てるのかな?

数分くらいだろうか、兄さまが去って少ししたら
黒羽が男の子を連れてやってきた。
真っ黒い髪に瞳、何か見覚えあるな・・・

その子は部屋に入りお辞儀をし

「今日は、迷惑をかける」
「ううん、気にしないで。寒いでしょう?炬燵に入って暖まって」
「こたつ?」
「これの事、この布団の中に火鉢が入ってて、温かいのよ?」

いそいそと私の正面側に来た子が「暖かい・・・」と溢して破顔する。

「織田信長の妹の市です、貴方は?」
「私は三木、三木自綱・・・先日元服したばかりだ」
「市より、年上なのね」
「此度は此方に来る際に名を変えると父から聞かされていてな。父は飛騨南部を治めている」

ん?三木で織田と交流があって国は飛騨南部。
あれ、この子は未来の姉小路頼綱!?

「何て姓になるか、聞いてる?」
「いや、まだだ。恐らく広間に呼ばれるであろう、貴女も」
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