第1章 幼少期
「!さすけええええええええ!!」
「ぐはぁ!?弁丸様!俺様怪我人!」
城に着いてから弁丸様が泣きながら突撃してきて
身体中の怪我が悲鳴を上げた。痛いよ!?本気で!
「黒羽、おかえり」
「怪我は、無さそうだな」
「あんな雑魚に手間は取りませんよ」
はは・・・雑魚かよ・・・アンタ達何でそんなに実力あるのに無名を貫いてるの?
「弁丸様ー?俺様帰ってきましたよ?泣かないでください」
「それがし!未だ佐助と家族になっておらぬでござる」
弁丸様の言葉に目を見開いた
「駄目だ!勝手に消えて行くのは許さぬ!」
「弁丸様・・・」
この暖かい気持ちは何て言うのだろう、ふと織田の姫さんの方を向いたら笑顔で
『嬉しい?それが家族と言うものなの』
嗚呼、俺様嬉しいんだ。むず痒くて変な気持ち
弁丸様は此れを俺様に伝えたかったのかな
この弁丸様を護る為、俺様も強く成らなくちゃ
せめて黒羽の旦那と雹牙の旦那に追い付けるくらいまで・・・