第8章 確かな想い
ー夜ご飯、一緒にどうですか?
誘ってしまった。
話なんて通話でも良かったはずだ。
彼女が何の話をするかはわからないけど、会う必要はどこにもないのに…
僕が、会いたかった?
そんなことない。
そうはっきり言えないのは、否定出来ない何かが僕の中に芽生えているから。
それが何かなんて、わからない歳じゃない。
経験豊富とはいえない僕にとって、それがこれからどんなものになっていくのか、それさえも未知だ。
彼女と会ったのは、あの日だけ。
それなのにこんなにも君に固執している僕がいて、僕は君のことをいつの間にか考えている。
この気持ちに気づきたくない。
この気持ちに嘘もつきたくない。
この気持ちを君に…
そして、この気持ちが確実になるのは遠くない。
きっと君に会ってしまったら、
僕は… 確信してしまうのだろう。
たった1日
あの日しか会っていない君なのに、僕は…
でも、まだ 言わない
いや、言えないんだ。
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