第5章 【現パロシリーズ】cup of tea【物間寧人】
ただ喘がされるままにしていると
視界が反転して、物間くんが下に見える。
「動いて…?」
これは、いわゆる騎乗位という体位だ
何年も正常位オンリーだった私には上級者向けすぎて、困惑が表情に現れる。
「ほら…こうするんだよ?」
あくまで優しく、教えてくれるみたいに腰を持ち上げられて奥に差し込まれる。
『あぁ♡!?』
さっきまで当たっていた場所と違うところに当たる
『あぅ…やっ♡やだぁ…』
「嫌…?」
思わず口にした否定の言葉に、物間くんの動きが止まる
止まっているけれど、グリグリと奥に擦り付けられて…
『うぅ…嫌じゃ…ない…です』
そう答えると、よかった、と微笑む物間くん。
『んっ♡んん♡』
腰を一心に振る、やり方はよくわからないけれど、だんだん自分の良いところに当てれるようになってきた
『ぁあっ!ここ…すごい…!』
「上手だよ、ゆりなさん…
すごく綺麗だ」
気持ちよすぎて涙が出てくる
「ねぇ…このままイっていい?」
『うん…ぅんっ!キて…』
縋り付くように抱きしめあって
ゴム越しのぬくもりを感じた。
一回しかしてないのに、私の体はガクガクと震えてしまう。
久しぶりの本物の絶頂を噛みしめている間に
体から力が抜けて
いつの間にか眠りについていた。
落ちる直前まで、頭を撫でてくれていたのは、誰の手だったんだろう。
そんなこと、できるのは一人しかいないのだけれど。