第4章 【キスミー番外編】。❅°.【轟生誕祭2018】
枕に顔を埋めて見られないようにしてたのに
ぐるっと体をひっくり返されて
焦凍の顔と向かい合う
焦凍の目は、ギラついてて…
なんかいつもとは違った
『焦凍…』
「………」
無言のまま
ゆっくりと腰を揺らされる
無言でもわかる、
焦凍…すごく興奮してるんだ
すごく息が荒い
長い前髪から見える片目が食い殺すみたいに私を見つめてる
なんだか…動物みたい…
焦凍はベッドの上に転がるローターを手に取って
また私のいい所に押し付けてきた
『ひぅ♡ァ。あー♡』
腰が浮いちゃいそう
もう、気持ちよすぎて何も考えられない
ナカいっぱい突かれて
さっきから、もうずっとイってる
言葉にならない喘ぎ声が脳みそを溶かしていく
「使い方、これであってんのか?」
『しら…な…っい、はぁ♡』
「引きちぎされるみてぇ…熱い」
『んっ♡や…♡ぁああ♡』
ヒザがガクガク震えて、透明なお汁が焦凍のお腹を濡らす
突くたびに響く音が、ジャブジャブ…って
まるで溺れてるみたいな恥ずかしい音になっていく
「わりぃ…限界だ」
『んっ♡しょ…と…♡しょおと♡』
「欲しい…ゆりな…
俺は、お前が欲しい…」
ぎゅうって強く抱きしめられる
焦凍は何でも持ってる
なんでも持って生まれてきた
そんな彼がこんなにも欲しがってくれることが
とても嬉しい
全部の欲を吐き出して、焦凍は肩で大きく息をした
「…生まれてきて
よかった……
お前に、会えて……
俺はそう思えるようになった」
『焦凍…』
大きな優しい手が頬を包んでくれる
壁にかかった時計はあと1分で今日が終わると告げていた
ゆりなは轟の瞳をじっと見つめる
優しいのも、時々荒々しくなるのも
彼の個性みたいな2面性が、大好きだ。
『好き…だよ…焦凍』
「プレゼント、ありがとな」
『ふふ…今のはプレゼントじゃないよ
だって、もう誕生日すぎちゃったもん』
そう言って笑うと、焦凍はまた驚いた顔をする
どんな表情も、大好きだけど
この、私だけに見せてくれる
とろけそうな笑顔が一番好き。
焦凍の唇が降ってくる
彼が私にくれるたくさんの愛に、今日はお返しするつもりだったのに
結局もらった方が多かったな。