第24章 So Cute!【プレゼントマイクの場合】
休憩挟んで解説席に戻ったら、コットンキャンディーがバージョンアップしてたよ。
《んだよあれ、周りのヤツら崩れ落ちてんじゃねぇか!
良かったよ!まだ距離があって!
あんなのゼロ距離で見たら失禁もんだろォ!?》
「人によるだろ…ぶっ…」
失禁はしなかったが、失神はした相澤の横で俺はシャッターをきった。
チアリーディング服で周りの屍の介護に勤しむゆりな。
介護用ロボを配置したのは大正解。
ロボならゆりなちゃんの可愛さも無効。
《にしても、こっち向いてくんねーかな…綿飴ちゃん…
Hey、カメラこっちだぞー…気づけー、気づいてくれー》
そう念じていると、コットンキャンディはこっちを見上げた。
《Wow!そうそう!コットンちゃん♡
そのまま笑ってくれ!スウィーティー!》
ゆりなはキョロキョロと辺りを見回したあと、こちらをもう一度見上げて、ピースサインを作って笑った。
《キューティー…ちょ…むり…》
Why??なんでわかったんだ!?え?テレパシー?
「お前のアホみたいな声、全部響いてんぞ…」
いつの間にか復活したミイラマンに言われて、赤面
頭を抱えたくなるような衝動に駆られたが
まぁいい、世界一So Cuteなスマイルをカメラに収められたんだ。悔いはねぇ……