• テキストサイズ

【雑多作品置き場】short story

第24章 So Cute!【プレゼントマイクの場合】


《これ体育祭する意味あんノか?》

思わずそんな言葉が漏れる。
と、横のミイラマンが、ハンディビデオを手に構えて、
「あるだろ。」
と答えた。

「かわいい口付のビデオチャンスだ。」


こいつぁーいつから保護者になったんだと聞きたいが、オレも遠望カメラ抱えてるから人のことは言える立場じゃねぇ。


シヴィーだけの世の中だと思ってた。
そこに降って湧いてきた、綿飴ちゃん。

ふわっふわのコットンキャンディーにされたのは、何もオレの脳内だけじゃねぇ
隣の堅物の脳みそももはやふわっふわのトロットロよォ。

「かわいい…」

ミイラマンは顔中包帯で覆われてて表情はわかんねぇが、目は血走ってやがる。ホラーだろ、ホラー。


《にしても…》

カメラのレンズをのぞき込む。
わざわざこのためにかった望遠カメラ(80万円)は超クリアに綿飴ちゃんを、俺の瞳にダイレクトアタック(気に入ってる)

ほぼゼロ距離のゆりなちゃんに言える言葉なんて


《ソーーーーーーキューーーーートッッ!!!!!》
くれぇなもんで

オイオイ、ラジオDJの溢れる語彙力どうしたよって言われても、そいつぁーナンセンスよ。
だってほかに言えるか?

超可愛いあのコットンキャンディー、ふわふわの甘いベイビーちゃん。

舌先に触れる前に蕩けちまう。


あんな子にやれる言葉は《So Cute!》しかねぇダロ?

/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp