第20章 So Cute!【相澤消太の場合】
『これ私…ズルなんじゃないですか?』
ゆりなが困った顔で、俺の元に来て聞いて来た。かわいい
「何がだ」
『えっと…みんなの個性を借りて、わたしは何もしてないです…
最下位は絶対私なんです!』
「お前が他の奴らに強制して手伝わせたか?」
そう問えば、ゆりなはゆっくり首を横に振った
「なら、問題ない。
それに、それがお前の個性だろ。」
ゆりなは、俺の言葉にハッとした顔をして、
『私の個性……』と呟いた。
そして、吹っ切れたように笑顔になると。
『相澤先生、ありがとうございます』
と微笑んだ。
うん、やっぱり口付はかわいい。