• テキストサイズ

【雑多作品置き場】short story

第19章 So Cute!




遅刻しそうになって、廊下を走っていると、後から声をかけられて振り向いた。

「口付、廊下を走るなコケるぞ」

『あ、相澤先生…!』
振り返った時、思わず足がもつれて、つんのめった。
忠告通りコケそうになった私を、相澤先生が支えてくれる。


「言わんこっちゃない」
『ご、ごめんなさい…』

「本当に、お前はかわいいな」

相澤先生は私の頭をポンポンと叩いて教室に入っていった。
私も急いで教室に入って席に着く。

「お、おはよう…口付さん」
席に着くと、隣の席の緑谷くんがヒソヒソ挨拶してくれる。

『おはよう』
私も小声で挨拶すると、緑谷くんは顔を真っ赤にして俯いた。

「きょ…きょ、今日も…かわいいね…」
そして、消え入りそうな声で一生懸命言ってくれて
私は思わず、吹き出してしまった。

相澤先生がこちらをジロリと見てくる。

「緑谷、口付、話すなら後にしろ」


「す、すみません」
『はーい』

注意される私を斜め前の爆豪くんが睨んだ。


ホームルームが終わると、爆豪くんが私の目の前にやって来て
思いっきり机に足を乗せ、見下してくる。



/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp