• テキストサイズ

【雑多作品置き場】short story

第18章 【夜シリーズ】イロコイ3【轟焦凍】









彼女はジョーカーだ。




現れて俺の隣に座るのは10分
使う金は桁違い
ふらっと現れ、短時間で大金を落とす予測不能の切り札…


ジョーカーの異名はそこから来ている。



『どうしたの?焦凍。
お客様の前で上の空なんてだめよ』

細い指が俺のおでこをつつく
まるで弟か近所のガキをたしなめるみたいに…

「ガキ扱いするのはやめてくれ」

その指を払うと彼女は艶っぽく笑う。
『私からしたらまだまだ子供だけれどね』

彼女が俺の隣に座って5分。
グラスにはまだ水滴も生まれていないし、開けたばかりのボトルは全く水位を減らしていない。

というのに、彼女はボーイを呼びつけようとする。

/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp