第17章 【夜シリーズ】イロコイ2【爆豪勝己】
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結局
翌日も、私は勝己の隣に座っていた。
お見合いはキッパリ断った。
おばさんはまだ何か言いたげだったけど
「絶対あの人以外のことを好きになれない。
あの人に出会えたことこそ、私が生まれてきた理由なんです」
と、そこまで言ったら、諦めたようにすごすごと帰っていった。
だからって言って、勝己と結婚したいとか、付き合いたいだなんて
やっぱり思うことは無い。
勝己のことを見ているだけで
ほんの少しだけでも、勝己の役に立てるだけで…
私は幸せなんだ。
人の決めた幸せの形になんて、はまらなくていい。
「ホストに騙された気の毒な女」
それでいい。
それでもいい。
だって私は幸せなんだから
私の幸せは私が決めるの。
勝己の隣で…
この美しくて強くて完璧な彼の隣で…
私が、私自身が。
〜fin〜