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【FF7 ヴィンセント BL】星の旅

第1章 ニブルヘイム、新参の二人


「お手並みは道中で拝見だ。暗くならないうちに、このまま二ブル山を越えてしまおう」
クラウドが場を纏め、先行隊はクラウド、リオ、ヴィンセントの三人と決められた。
「クラウド、疲れてない?」
「問題ない」
心配するティファに、いつものように応じてみせる。
新しく仲間に加わった二人の実力を見ておきたい。
リオは一人旅をしていただけあって、見た目とは裏腹に充分戦えそうだ。が、もう少し力を見ておきたい…。
ヴィンセントも元タークスということなら心配は不要かもしれないが、なにしろ長い間を棺桶の中で寝て過ごしていたらしい。
それに、クラウドが言うのもなんだが、コミュニケーションが得意な性格では無さそうだ。チームでうまく戦えるだろうか。
そんなことを考えながらちらりと目をやると、おもむろにヴィンセントが口を開いた。
「私は基本的には後列から射撃ないし魔法による攻撃をおこなう」
クラウドとリオは一瞬、面食らったが、モンスターと遭遇した際の役割を申し出ているのだと気付き、顔を見合わせた。
「あ、ああ…俺は近距離からの剣撃が得意だ」
クラウドが背に負った大剣を指し、リオも続いた。
「僕は少し間合いを取って鞭で叩くけど、疲れてきたら魔法で攻撃とか回復とかやるよ。よろしくー」
三人で頷き合い、クラウドは懸念が顔に出ていただろうかと小首を傾げた。

「気をつけてね」
柔らかく手を振るエアリスに頷き返し、
「行こう」
三人は山道へと向かう。
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