第7章 古代種の神殿、再会
「あっ、リオ!」
エアリスと連れ立って階段を降りてきたリオに、ナナキが尾を振って駆け寄る。
「おはよ、ナナキ」
「リオ、エアリスのとこに居たの? も〜、オイラのとこ、シドが来て、イビキがうるさくて寝られなかったよ」
リオの差し出した掌にグイグイと鼻先を押し付け、そのままぐるりと、体をリオに擦り付けて回る。
毎朝の"すりすり"は、他の仲間に何度注意されても直らない。
当のリオが嫌がらないため、ナナキはすっかり遠慮しなくなっていた。
そんなナナキが目を眇め、
「……いつもと違うニオイがする、」
ショートパンツにまで鼻先を突っ込もうとするのをリオは笑いながら制し、"しー"と人差し指を立てた。
「ナナキ! その辺にしておけよ。集合だ」
ロビーからクラウドが呼び、その一角に仲間が集まる。