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【FF7 ヴィンセント BL】星の旅

第5章 ゴールドソーサー、夢の守り人


リオの指先がシーツを掴む。
待ち侘びた熱は、期待を遥かに凌駕する質量で少年の体内を侵す。
ヴィンセントが熱く長い息を吐いた。
労わるように、リオの脚にキスを落としながら、ゆっくりと、しかし引くことなく押し進める。
「あっ、ふ……ああん、っヴィン、す、き」
リオは目を閉じ、侵入者が齎す快感を追い始めた。
少年の体内はきつく、柔らかく蠕き、ヴィンセントを奥へと誘いながら、時に拒むようにうねり、強烈な快感を与える。
漸くヴィンセントが中に収めると、リオは満足そうに笑った。
「あは…僕、…壊されそう、…っ、」
ヴィンセントは僅かに首を傾げ、唇だけで呟いた。
ーーもう遅い。
リオの脚を掴み、腰を打ち付ける。
あられもない嬌声が上がる。
本能の求めるまま快楽を追う二つの身体が、止め処なく熱を上げてゆく。
少年が纏う麝香に似た馨りに、荒々しい呼気が混ざる。
容赦無い攻めに、リオが喘いだ。
「……も、ーーいっ、…く、」
銀糸が振り乱れ、大きく背をしならせて達する。
胎内が痙攣し、ヴィンセントが呻く。
ぱたた、と少年の牡が放った蜜が腹へ落ちた。
「……っは、…は、」
詰めていた呼吸をリオが再開する。
「………は、……、」
望み通り、最奥に雄の精をたっぷりと享けて、少年は恍惚とした表情をみせた。

薄闇の中に、二人の息が溶ける。
汗と体液に濡れて重なる身体の、体温が心地よい。
やがて上体を起こしたヴィンセントが、リオを見つめ、僅かに口を開いた。

と、

ドンーーー。
「……… ………、」

何かを形作ろうとした呼気が、大気を震わせる爆発音に消えた。
リオが睛を見開く。
その煌めく銀色に、鮮やかな彩りが映り込んだ。

「………花火…、」
ヴィンセントの艶やかな黒髪を透かして、色とりどりの華がカーテンの向こうに次々と咲く。
気を取られて窓を向くリオの滑らかな肌へ朧に映る華々を、ヴィンセントは飽かず見ていた。
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