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【FF7 ヴィンセント BL】星の旅

第5章 ゴールドソーサー、夢の守り人


「ああうっ…」
リオの反応に満足して、今度は唇を近付ける。
と、リオの持ち上げた脚に阻まれた。
「だから、だめ!」
見れば、潤んだ銀色の眼差しが、揺れながらヴィンセントを睨んでいた。
「だめ、………ヴィンセント、の…挿れて、欲しい」
告げられた欲求に、動揺する。
"抱いて"と言われたのは確かだが、愛撫して、吐精させてやればいいと思っていた。

「……だから、その……中で、出して貰わないと…」
侵され、体内に欲を放たれて漸く、満たされるのだ、と訴える。
土壇場で懇願され、ヴィンセントは己の軽率さを呪った。
リオは行為に慣れているのかもしれないが、快楽を求めるあまり、忘れているのではないか。
「リオ、識っているだろう、……私は…」
熱を帯びる銀色の眼差しから、目を逸らす。
舌が鉛のように重い。しかし、告げねば。
リオに、思い出させなければ。

「私はーーこの身は、人間とは、言えない」

否定の言葉が掠れるのを、我ながら情けなく思った。
冷えた指先が、リオの躰から静かに離れた。

「ん、識ってる」

甘い聲が屈託なく肯定して、拘束から抜け出した手が、ヴィンセントの背を抱き寄せた。
見開いた赫い睛と、煌めく銀の睛がぶつかる。
「ガリアンも、ギガスも、好き。ふたりも…厭いじゃない、でしょ、僕のこと……犯して、いい。…んん、欲しい」
リオの濡れた唇から、赤い舌が覗いた。
躊躇いなく伸びてきた手が布越しにヴィンセントの雄を探り、視界がぐらりと揺れた。
変身するときのように、僅かな感覚の擦れが生じる。
呼吸の合間を縫って、魔獣の拍動を感じる。
組み敷いた"メス"を犯したいと感じているのが自分なのか、魔獣たちなのか、もう判らなくなった。
少年の脚を開き、持ち上げる。
「……っは、」
羞恥と期待に僅かに身を捩る姿に、支配欲が沸き起こる。
喘いだ口に、指を挿れて舐めさせる。
唾液に塗れた指で入り口を探ろうとすると、遮られ、リオの手がヴィンセントの雄を強く引いた。
「……、」
「も、い…から……はやく、」
性急に導かれるまま宛てがう。
「来て、」
そう言うのと同時に、リオの腰が大胆に揺れ、ヴィンセントの先端を呑み込んだ。
「ああっ……ん、」
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