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【FF7 ヴィンセント BL】星の旅

第5章 ゴールドソーサー、夢の守り人


「あ……、」
腕が腹に回されたと思うと、軽々とベッドに横たえられた。
間髪を入れずにヴィンセントが覆い被さり、至近距離で赫い睛に射抜かれる。知らず、唇が開いた。
そこには何も与えられず、代わりのように、高い鼻梁がリオの頬を緩やかに掠める。ぞわりと快感が疾る。
「ーー何も、考えなくていい」
低く密やかな聲が鼓膜を震わせ、それだけで息が上がる。
「っあ、」
首筋をゆっくりと辿る唇の感触に、薄い胸が跳ねた。
ヴィンセントがふっと笑う。
背の下に片手が滑り込むと、もう片方の手が、リオのタンクトップをあっさりと捲り上げた。
露わにされた上半身が、羞恥に火照る。
脱がされついでにタンクトップでぐるりと巻かれた両手は、リオの頭上に縫い止められる。余りの手際の良さに、リオは静かに追い詰められる自分を自覚した。
「やっ……ヴィン、セ…、」
かり、と、左の胸の突起が噛まれ、腰が跳ねた。
「あああんっ」
嬌声を宥めるように、ぬるりと舌が撫で上げる。
もう片方の突起は長い指先に捏ねられ、撫でられ、すぐに勃ち上がる。それを揶揄するように摘まれ、逃げ場のない快感に喘ぐ。
「ああっ、あっ、はっ、あ、う」
次々と与えられる強い快感に、どうしても聲が上がる。
羞しさと切なさに、少年は震えた。

躰中が熱い。
ヴィンセントの唇が、舌が、指が、触れる箇所から熔けてゆくような。全て呑み込まれてしまいそうな、快楽。
乱れる自分と対照的に、冷静にリオの快感を探ろうとするヴィンセントの意志を感じる。リオの躰に集中している。
その執着を感じて、満たされる。
するりとベルトを抜かれ、ファスナを下ろされたショートパンツが脚から抜き去られた。
「リオ、ーー手と口、どちらがいい?」
脚の間から揶揄うように首を傾げる男に、
「……あ、どっちも……すき」
上擦った聲で答えると、低い聲が、畏れ入る、と笑った。
汗ばんだ肌に貼り付いていた下着を下ろされ、ふるりと勃ち上がった牡を掌に握られて、リオは狼狽えた。
こんな、一方的に痴態を晒して。
「ヴィ…ンセントっ、やだ、あ、あの…っ、」
「…なんだ、」
リオの方へと目線を上げて問うたヴィンセントは、そのまま親指の腹でリオの牡の首を撫で上げた。
じわり、と先端から蜜が滲み出る。
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