第8章 忘れられない
いつになく控えめに繰り返されるキス。激しくされるより妙にドキドキしてしまう。
♪「んっ・・岡田・・さん・・」
キスの合間に名前を呼ぶけど、いつまでも甘いキスはやまない。
少し無理矢理胸を突き返して、離れてみるけど、今度は噛みつくようなキス。
まだ何もされてないのに、体が岡田のキスに反応しだす。
岡田の舌で唇をなぞられると意に反して声が漏れる。
ダメだ、この人には奥さんがいる、それに私が好きなのは三宅さん。それは間違いないのに・・・。
キスが終わるとお腹の辺りに抱き付いてくる。まるで叱られた子供みたいに。
放っておける訳ない・・・
岡田の膝に跨ると、髪をなでて、両頬を掴む。
**「そんな顔しないでよ・・・岡田さんらしくない。」
岡田「♪の前では、なんか素になれる・・・**は温かくて、作った俺じゃなくても受け入れてくれる・・・」
**「岡田さん・・・」
岡田は**の腰に手を伸ばし引き寄せておでこをくっつける。
鼻先が触れ合ってくすぐったい。
**「んっ・・くすぐったいよぉ」
岡田「**・・・可愛い。俺ほんまあかんなぁ・・・結婚したばかりやのに、もう♪の事し考えられへん・・・」
そう言うと、また甘い甘いキスが幾度となく降り注いでくる。
**も岡田の髪を撫でながら必死にそのキスに答えた。