第6章 週明け
**は涙を拭いて何度も服装を確認して打ち合わせ室に戻る。
井ノ原「あー♪ちゃん、おかえり!あった?」
**「あ、えっと、すみません、探したんですけど・・・」
森田「どした?」
**「え!?いや、えっとすみません、次回までに探しておきます!」
そう言って精一杯笑って見せた。
暫くして岡田が戻ってくる。
井ノ原「あ!お前どこ行ってたんだよー!」
岡田「あー、うん、ちょっと。」
何事も無いように振舞ってる。
三宅「♪ちゃん、これさ・・・」
♪に近づいて話しかけようとしたら、気のせいかな、避けられた気がする。
**「長野さん、これ・・・」
三宅は特に深追いすることもなく、森田や岡田と話し始める。
坂本だけが、**の異変に気付いていた。
外はもう暗くて、会社の人たちもみんな帰っていた。
**「それじゃぁ、皆さん、今日もお疲れさまでした!また宜しくお願いします」
そう頭を下げて帰ろうとしたら、三宅さんに呼ばれた気がして振り返る。
三宅さん・・・
でも聞こえなかった振りしてまた前を見て歩き出す。
ぎゅっ。
誰かに肩を抱かれる。
坂本「送る。」
黙って坂本さんと歩き出した。