第5章 特効薬
肩で息してる彼女は沸騰してるみたいに真っ赤になってる。
三宅「♪・・・イヤ・・?」
**「ふぇ・・?」
すっげー気の抜けた返事で、♪の顔を見たら目に一杯涙溜めてた。
むにっ
三宅「ぶっ(笑)やわらけー(笑)」
泣きそうな♪のほっぺたを摘まんで噴き出す。
それでもまだ泣きそうだからもう片方もつまむ。
**「三宅さん、いひゃい・・・。」
三宅「へーんな顔(笑)」
そう言ってほっぺたを離してやると、ひどいって言いながら俯く。
三宅「♪・・・好き・・・」
弾かれたように俺の方を見てまた顔が赤くなって・・・。
**「う・・うそだ・・・」
瞬きして涙が落ちた。
三宅「♪・・・。」
抱き寄せてそっと涙の跡を唇でなぞる。
**「んっ・・・」
三宅「♪可愛い。」
**「さっきは変な顔って言ったのに。」
案外根に持つタイプだな(笑)吹き出して♪を抱きしめる。
三宅「うん・・・変な顔だけど可愛い(笑)」
♪は俺の腕ん中で、やっぱり酷いって呟いてる。いいこいいこってしてあげたら、猫みたいに少しすり寄って来て、俺の腕ん中にすっぽりおさまってる。
三宅「♪・・・こっち向いて?」
**「??」