第4章 週末
岡田「ごめん・・・」
言ってる言葉とは裏腹に、何故か彼女を離す気になれない。
**「あの・・・たい・・くつ・・でした・・?」
予想外の彼女の問いかけに思わず吹き出しながらもう片方の腕をお腹のあたりに回す。
**「岡田・・・さん・・・、あの・・・これじゃ、私・・・・準備が・・・」
岡田「知ってる(笑)」
そう言って笑って、尚も離さずに居たら、彼女の手がぎゅっと俺の腕を掴んだ。
**「何か・・・ありました・・・?」
岡田「いや・・・ホントに健くんのこと好きなんだなぁって・・・。」
岡田「頭にきただけ。」
**「え!?」
ごめん健くん、俺・・・。
腕を離して解放された彼女をこっちに向かせる。そのままキッチンカウンターにひょいっと座らせた。
**「ひゃっ」
小さな悲鳴を上げた彼女の正面に立って、やっと同じ位の高さになった額をくっつける。
岡田「なんで?」
**「え・・・?」
岡田「俺、健くんじゃないよ?」
**「えっと・・・分かってます・・・」
岡田「じゃぁなんで怒んないの?」
怒らないと調子に乗っちゃうじゃん。
たまらなくなってキスした。