第1章 prologue
課長「・・・とまぁ、こんな具合いで進みます。あとはまぁ、V6の皆さんの話術で。」
課長の言葉も途切れ途切れにしか耳に入ってこない。目のやり場に困る。
どの方向を見ても、綺麗でかっこいい顔しかないのだ。
誰を見ても、見惚れてると勘違いされそうだし、そう思って**はひたすら企画書に目をやる。
課長「あと何か質問はありますか?まぁ、やっていく中で何か分からない点があれば、***の方に聞いてもらえれば・・・」
坂本「すいません。最後に僕の方から一つ。僕らV6からの要望と言うか、提案なんですが・・・———」
すっと立ち上がったその姿につい目を奪われる。
スタイル良いなぁ・・・その時弾かれたような衝撃が走る。
坂本「***さんにも、一緒に立ちあってもらえると助かるんですが」
**「え!?・・・私ですか!?」
坂本「仕事忙しいと思うし、合間でいいんだけど、やっぱり企画立ててくれた人の意見を常に聞けた方がいいかなって」
爽やかな笑顔にまた言葉を失う。と同時に、V6全員(と課長)の視線が自分に集中していることに気づく。
**「あ、はいっ。えっと、私に出来る事ならっっ!」
坂本「良かった。じゃぁ宜しくお願いします。」
V6「宜しくお願いします!」
パタン。企画書を閉じ、ついさっきまでの光景を思い浮かべる。
ここに居たんだよね・・・V6が・・・。