第4章 週末
**「あの、えっと・・・」
岡田「あ、いや、違う!」
**「へ?」
岡田「いや、そういうんじゃなくて・・・これから健くんとこお見舞い行くから、一緒にどうかなって・・・」
岡田さん、気を遣ってくれてる。
**「あの、ありがとうございます。でもホント、ご迷惑おかけしちゃうから、大丈夫です。」
岡田「俺、信用ない?」
**「ちがっ、そういうんじゃなくて・・・。」
岡田「この前、坂本くんと何かあった・・・?」
**「え・・・なんで・・・・」
岡田「なんか今日、ぎこちなかった・・・。坂本くん、ずっと**さんのこと見てたし。」
**「気のせいです!!」
岡田「健くん・・・心配じゃない?」
**「心配・・・だけど・・・」
岡田「俺も一緒に行くから、行かない?」
**「じゃぁ・・・」
じゃぁ、彼女がそう言って続けた言葉は意外なものだった。
”うちに寄ってくれますか?”
車の中で話を聞けばなるほど、彼女の家の救急箱やら水枕やらを持っていこうと思ったらしい。
健くんちには無いだろうからきっと有難いと思う。
そんな軽い気持ちで彼女の家に行った。