第3章 初めての夜。
座ってて、と言われて一度リビングに行くけど、
どこにどう座ってていいのか分からず、体育すわりで隅っこにいた。
三宅「でさー、♪ちゃんは誰のファンだったの?」
唐突に自分に向けられた質問に言葉を失う。
岡田「俺、健くんだと思う」
そう言ってほほ笑む岡田さんは流石に鋭い。
長野「俺は岡田だと思ったけど?」
三宅「俺も岡田だと思うー」
このまま話が流れてくれれば・・・
三宅「で!誰なの♪ちゃん!」
ダメだったか・・・
**「あ、あー・・・えっとー・・・み・・三宅さん・・・です・・・」
岡田「ほらー(笑)」
三宅「まぢでー!!やったー(笑)」
やったーって言ってるけどそれ程嬉しくなさそうで、すっごく気まずくなったからベランダに出た。
遠くに岡田さんが長野さんにじゃれつく声が聞こえて坂本さんがそれに何か言ってる。
気付くと涙が頬を伝ってた。あー言わなきゃ良かった、って後悔が押し寄せて、この仕事降りようか、瞬時にそんなことまで考えた。
三宅「・・・なんで・・?」
驚いて振り向くと、そこに三宅が立っていた。
三宅「どした・・・?」
慌てて涙を拭って、なんでもないですって顔を背けた。
三宅「俺さー・・・」