第2章 会場の下見。
会場に入ると、既に設置されているオブジェに見入っている**の姿が見えた。
まるで遊園地ではしゃぐ子供みたいに、満面の笑みで細かく位置を確認してる。
仕事が楽しくて仕方ないんだろうな・・・坂本は目を細めて暫く**の姿を見つめていた。
その時、バサバサバサッ
**「うわぁ!」
坂本「あーあ(笑)」
脚立に乗ってオブジェの上の方を確認していた**が、自分の脚で蹴飛ばして資料をぶちまける。
**「あーあー・・・」
**は自分に呆れながら資料を拾う。
坂本はくすっと笑うと、そこにしゃがみ込み**と一緒に資料を拾い始めた。
**「すみませんっ」
坂本「いや・・・ん?」
**「・・・・?」
坂本「へぇ・・・。」
**「なにか・・・?」
坂本が手にした**の資料には、自分たちが貰った資料と同じものではあるが、びっしりと何かメモがかかれていた。
坂本「真面目なんだね。」
**「え?」
坂本「あ、いや・・・(笑)」
**「・・・あ。」
坂本「ん?」
**「あの、そういえば、どうして私の名前知ってるんですか?」
坂本「え?あぁ、それは・・・(笑)」