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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第4章 6月『緊張』






「そうですね……。
まず、さんの性格は
『クーデレ』という分野にあたります。
そこは、宜しいですか?」

「えっ……えっと、それって………」

「クール&デレでございます。
そして、さんは今現在、
『デレ期』を迎えております。」

「でっ……デレ期!?」

「はい。天候が悪かったり、
嫌な事があったりしますと、
さんは1時間ほど、
誰かに甘えたい体質に
なってしまいます。
ただし…信頼出来る人間にのみ
起こりうる現象のようでして、
基本的には草薙さん、もしくは
B6の皆さんもその選択肢に入ります。」


「…B6のみんなも!?ってことは、
皆も君にあんな事…するわけ?」

あんな事、というのは今行われている
薔薇が振り撒かれた、
あのムードの事だろうか。



「バッカじゃねーの!?オレ様が
そんなことすると思うカァ?」

「…確かに仙道君は…想像出来ないわね。」

俺も清春がと
抱き締めあっている所など想像したくない。
やるとしても袖を引っぱらせて
共に歩くことくらいだろうか。


「………いや、あれは草薙が異常なだけだ。」


瞬が2人が座っている
ソファを見ないようにして呟いた。

「草薙君が異常?」

「ん………は……たまにデレ期……
でも……一はずっとデレ期………だから…
デレ期同士……関わると……
ああなる…………ぐう。」


ウトウトしながら瑞希が囁くように言う。


「草薙がにずっとデレ期というのは
間違っていないな。」


「そうだな。の事を
可愛がりすぎてる。
もはや兄弟という足枷が
後ろについてくるくらいな。」


「そーそー。見てるとマジで気持ちワリィ。」



「うーん…あれは……
ブラコンなのかしら…。」

担任が考える素振りを見せると、
悟郎が首を振った。


「ううん、違うよセンセ。
ゴロちゃん、ハジメ達の事は
中学の頃から知ってるけど、
ハジメ達にとってはアレが普通なんだって。
子どもの頃からあんな感じで……。
だからブラコンっていうよりは
ヒジョーシキ?」

こてん、と首を傾げる様は女のようだ。
いや悟郎はれっきとした男なんだが。

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