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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】
第4章 6月『緊張』
放課後、僕は理科の教科書とノートを持って
理科室に入る。
「………誰もいない。」
しかし、お目当ての九影先生はいなかった。
とりあえず電気を付けて、
理科室の机に座った。
「……つめたい…。」
理科室の机はひんやりとして冷たい。
顔と手をくっつけると、
冷たくて気持ち良かった。
「…………んん。」
九影先生はまだ来ない。
雨の音だけが響く理科室の中。
ペタペタと肌が机にくっつく感触が楽しくて、
頬を何度もくっつける。
「…………んんー………」
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