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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第4章 6月『緊張』






「そういえば君、
体育祭で出る競技は決まりましたか?」


「…………出ないという選択肢は?」


「……あると思いますか?」



その言葉がぐさりと心に突き刺さる。
出ないと言う選択肢は僕には
与えられていないらしい。

笑っているのに、心は笑っていないように
見える衣笠先生に少し怖気づく。


「…………………。」


「ああ……すみません。
真田君は君に対して一生懸命の
ようだったので、つい。」

彼は頑張り屋さんですから、と付け足して
僕の席の隣から去っていく。



「……………はぁ。」




確かに最近毎日のように体育祭に
出ろ出ろと真田先生は言う。

競技を決めるクラス会議も明日ある。



「体育祭かぁ…………。」




そういえばB6はどうするんだろう。


兄さんは出ないとして、
他の皆はどうするのかな。

キヨとか、悟郎とか、翼あたりは
出そうだけど…



瞬や瑞希は嫌がりそう。


バカサイユからはまだ
誰も出てこない。

皆、まだいるかも。



「終わったら聞きに行こう。」


窓の外で、光がついているバカサイユが
すごく明るく見えた。


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