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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第12章 1月 『解け始めた氷』





…………そんなわけで。
僕は用事……家にいた
タクを学校に連れてきた。

トゲーだけだったら怒られないであろう学校も
パウがいる時点で既に怒られる範囲。

それならタクがいても変わらないか、と
連れてきたというわけだ。



「…にゃお〜ん」


その時、足に何かが擦り寄ってきて、
下を見るとネコが僕の足に体を絡ませていた。

もしかして、この柄………


「………タマ?」


「にゃあん。」

タマが僕の声に元気良く返事をする。


…えっと、


『ハジメがもしレイが学校に来たら
心配だから一緒にいてくれって
言われたから来た』………?




………ううん。ブルータス、お前もか。







「ありがとう。来てくれて。」

ため息を飲み込んで、タマに微笑んだ。



とりあえず、せっかく来てくれたのに
拒否するわけにはいかない。



僕は優しくタマの顎を撫でて
歩き始めた。



僕の左右にはタマとパウ、
肩にはタクと反対にはトゲー
後ろには永田さんも加わった。


「………凄いことになっちゃった。」


最初はトゲーだけだと思ったのに、
とんだ大所帯になってしまった。


とりあえずバレて追い出される前に
バカサイユに逃げ込もうと
僕は真っ先にバカサイユに向かった。




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