• テキストサイズ

弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第12章 1月 『解け始めた氷』





………





「……………。」








その時、僕の脳裏に昔の光景が蘇る。





真っ白な部屋に、

子どもの僕と……

僕より少し大きい男の子がいる。




『…………もし、このテストでいい点とったら、
研究所に入れられる。
もしそうなったら、
君は家族と離れ離れになる。』




『……そんなの、嫌でしょ?。』




『……僕が助けてあげる。』




………





「……………草薙君?」


「……あ、ごめん。
ちょっと、ボーッとしてて。」



武川君に話しかけられて、
先程の記憶はプツリと切れた。

頬をぺちぺちと叩いて現実に戻る。


………なんだろ、今のは。


/ 427ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp