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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第10章 11月『王子様の超越』






(一視点)





「ケーキセット2つ注文入ったよー!
ドリンクはアイスティーね。」


「ウィ〜」



えーっと、ケーキは冷蔵庫にあるんだったな。
あ、アイスティーもか。


悟郎からもらった注文の紙をお盆に移して
その上にケーキと紅茶を2つずつ置いて……
これでよしっと。



「ケケッ…これClassAの奴等の注文だろ?
オレ様が持ってってやるゼ!!」



「いいけど…清春、厄介事起こすなよ?」


「……しねぇーよ、多分ナァ?シシシッ」



清春がケーキセットを2つニヤニヤしながら
持っていく。


アイツら悟郎が連れてきた客じゃん。
大丈夫か?


「ぎゃあああああっ!」


「キシシシシッ!オレ様はァ?
ちゃんと受け取れって言ったダロー?」



………あー、清春がやったな。
アイスティー半分こぼれてるし。

投げて渡すからそうなるんだっつーの。



「こらー!清春君!」


「あぁん?なんだよブチャ!
お前もアイスティーが飲みたいのかァ?」


「後で頂きます!
とにかくお客さんなんだから
失礼のないように普通に運んで!!」


「へいへーい。」


それに応じて
先生もあちこち慌ただしく動いている。


まぁ、動かないと清春はすぐ悪戯するし、
瑞希は寝るし、翼は文句垂れるしな。



「一!さっきの注文はまだか?」


「え?さっきの注文?…なんだっけそれ。」


「ホットケーキだ。
いいからさっさと用意しろ!」


「ウィ〜ッス」


「全く……3回目だぞ。いい加減覚えろ!」



「まぁそう怒んなよ翼。
客、少ないんだし。」


今は劇が始まってる時間だからか、
お客は若干少なめだ。


皆、の劇目当てで
見に行ってんのかな。


俺はまだ見てねぇけど、
がすげぇ似合ってるって
噂だし。楽しみだな。

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