• テキストサイズ

弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第9章 10月『王子様の憂鬱』









僕が頭の中で疑問を浮かべていると
論文から目を離さずに
はポツリと呟いた。




「…………ドイツ語とイタリア語、
今度教えてよ。」



「…………!」



「…読みたい本があるんだ。」






いや、は鈍感なんかじゃない。


の……優しさ、だった。








「……………読んだよ。面白かった。」



はふわりと笑って
僕に雑誌を差し出した。




その様子は、昔僕と会った時の事を
思い出してはいる様子はない。



「…………瑞希?」





やっぱり、は一の弟だ。










/ 427ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp