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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第9章 10月『王子様の憂鬱』





「……レイー!
レイのとこの文化祭って、
何になったのー?」


ガラガラ、と扉の開く音がして、
ピンクの制服が見えた。


あ……あれは、



「悟郎!おま、クラス会議中だぞ!」



「え?マサちゃん達まだ終わってなかったの?
…あまりにも静かだったから
終わってるかと思ったよ。」



誰かと思えば、B6の悟郎だった。
そして悟郎はクラスの入口で
悪気もなく首を傾げる。



南先生も大変だな…こんな奴等6人も
相手して。






クラスの奴等もあまりの事に声も出せず
固まっているみたいだ。



………男子も女子も。

ただ、その理由は驚いているというよりも
見とれているという方が近い。




こういうのを見ると悟郎も
女装はしてるけどB6なんだなって思う。



きっと、男装でもしたら、
王子様みたいにかっこいいんだろう。







だって、本当はカッコイイ。
男の俺が見てもそう思う。

B6にいても違和感がないくらいだ。
女子も騒ぐくらい、本当は人気のある生徒。






きっと眼鏡外して、かっこよくしたら、
だって……














いや、なら………











王子の衣装、似合うかも………。
















「まぁいいや。終わった頃に
また来るよ!!えっへへ。ばいちゃ〜!」



悟郎がウインクして、教室を出ていく。




「あ、悟郎!ちょっと!!」








「はにゃ〜?なになに?」






「ちょっと、その、の事で。
手伝って欲しい事があって!!」









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