第8章 9月『Open Campus』
「確かに、最近瑞希君が
補修に君を連れて来る事が
増えたけど…。わざわざ君の
クラスにまで迎えに行くなんて。」
南先生に事情を話したものの、
南先生は首を傾げるだけだった。
「…最近、急にそうなったんだよ。
何かあったのか…とか、思うんだけど。
どう?」
「確かに最近仲が良いなとは思いますが、
それ以外は特に何も………。」
「……そっか。俺の気の所為だったかな…。」
なんとなく、それだけじゃない
気がするんだけどなぁ……。
「………分かった、ありがとな。」
まぁでも、斑目に邪魔をされるのは
よくある事で、それがたまたま
ほぼ毎日重なっているだけなのかも。
無理矢理そう結論付けて、
南先生との会話を終えた。