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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第8章 9月『Open Campus』







「ほぉ………?
柄にもなく真田が恋、ねぇ……。」

その話を聞きつけて、
九影先生がニヤニヤと笑って寄ってきた。


「こ、恋とか!そんなんじゃなくて!」


慌てて否定するものの、
九影先生のニヤつきは止まらない。

これ、絶対勘違いしてるだろ……。




…ってか、俺、そんなに落ち込んでたんだ。
気付かなかった。


「…ククッ……冗談だ。」

九影先生はにやにやと笑う。
もう、脅かすなよな。

第一、顔が冗談って顔してないし。



「………とにかく大丈夫です。
俺自身で解決しますから!!」

あんまりここでの事を喋ると
、物凄く怒るんだよな。

むぅ、と口をすぼめて
俺の事を子供扱いしていそうな3人を
睨むと、同時に後から物音が聞こえた。





それはガラガラと職員室の扉の音で、
誰かが入ってくる。




ピンクのスーツ………南先生だ。





「…ふふっ、うふふ……っ」


南先生は何かいい事があったようで、
含み笑いをしながら職員室のデスクについた。



………そう言えば、南先生なら
斑目の事、何か知ってるかな。

夏休み明けから急に斑目が
に近付き出したのは事実だ。


登校時間に草薙に聞いてみたけど
全く知らないみたいだし、
担任の南先生に聞いてみる価値は
あるかもしれない。







先生方の間をかき分けて、
南先生に話しかける。


「…南先生!あの、ちょっと今、いい?」


「………ふふっ………あ、真田先生?
どうかしました?」



南先生は嬉しそうに顔をむける。
いつもはB6に頭を抱えている南先生が
こんなにニコニコしてるなんて
本当に珍しい。





「あの、斑目の事なんだけど。」

「え……瑞希君?」





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