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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第7章 8月『Side story with B6』



「クククク…ハハハハハ……
ハーッハッハッハッハ!!
どうだ見たか?この俺の
特製Ice creamをな。」


それを見て翼が高笑いする。
ちなみに翼はもう食べ始めていて、
歯に金箔が付いている。


「確かに……これ、凄いね。
流石翼…だね。」

僕にはこんなデザイン思いつかない。
翼はやっぱり凄いなぁ。


「ねぇツバサ、これ何味なの?」

悟郎がスプーンを手に持って聞く。
覚悟を決めたらしい。







「聞いて驚け。……梨味だ!」







「…しょ……梨は今が旬だもんね。」




庶民的、と言おうとして
言葉を飲み込んだ。
庶民なんて言ったら、翼、絶対怒る。









「なんだ、結構普通じゃん、翼。」

「そうだな。俺も最近安いからよく買うぞ。」

「最近スーパーで大安売りって
うるせぇもんなァー。」

「なぁんだ。翼だから
ポペランフルーツかと思ったのに。」






それを言うならドラゴンフルーツって……








あっ







翼を見ると、
ワナワナと口が震えている。





やばい。




「なんだと……!?梨は高級食材
じゃなかったのか!!?」




「つ、翼!落ち着いて。」



「永田!山田を呼べ!!
即刻作り直させろ!!」




「落ち着いてってば……翼。」






翼がアイスをベッドに
置いて立ち上がる。

僕もアイスを兄さんに渡した。



イライラしている翼の前に立って、
またゆっくり説明する。





「えっと………、あのね。
梨にもいろんな種類があるの。
小さいものとか、いびつなものは
大安売りされてるよ。でも、
大きい梨とか…ブランドの梨もあって。
そういうのはお中元でしか買えなくて
凄い高級食材なんだよ。そういうのは……
と、とても僕達庶民には手が届かないから。」


「…………本当なのか?」

「僕が嘘を教えた事、ある?」





「……………永田。
梨は何処で採れたやつだ?」



「はい。一玉30,000円の
高級ブランドの梨でございます。」



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