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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第7章 8月『Side story with B6』



(視点)



遊んで遊んで、日が暮れた頃。


「………もう夕方か。
そろそろ出るぞ。」



翼がそう言ったのを皮切りに
皆プールから上がる。


結局1日中遊んだプールで
僕のナスカの地上絵が完成することは
無く終わってしまった。








「なんでこう、タイミング良く
皆飛び込んでくるのかしら。
もう少しで完成ってところでいつも!!」



「………僕は別に…気にしてませんから…。」



更衣室から出て着替えてからも
先生はプンスカ怒っている。

ああ、もう……煩いなぁ。


女子特有のキーキー声って言うのかな。
女子とはあまり喋る方ではないから、
全くもって慣れたものではない。

いつも女の子に囲まれているB6は別として、
僕はいつも後に隠れてる身だから、
直接ハイトーンボイスで喋られる事なんて
なかなか無い。




「そうだゼ!
気にしたらシワが増えるぜェ〜ブーチャ?」


「清春君!貴方が1番壊していた
じゃないの!!反省しなさい!」


「やーなこったぁ!!」



いや、南先生も大概だが、
真田先生もかなり煩い。

どちらかといえば、彼は『やかましい』に
近いけど。

二階堂先生に怒られればいいのに、と
たまにそんな事を考えるくらい、
真田先生はたまに鬱陶しい上にやかましい。



「君もなんとか言ってよ!ほら!」




「………え?……ああ……えっと。」



「…もしかして……聞いてなかった?」



「…はい。」




「はぁ………もういいわ………。」


僕が話を聞いていないと知ると、
南先生は諦めたように項垂れた。
まぁ、項垂れるなり諦めるなり
僕としては静かな方が有難い。


プールの建物から出ると、
1台の車とヘリが用意してあった。


すごい、この敷地、ヘリポートもあるんだ。

流石翼だ。プールの建物と同様、
庭も真壁スケールなだけはある。


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